フィルムカメラを買った頃の話(CineStill50Dが好きだ)
ごきげんよう、藍川です。
寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
気付けば前の記事から1ヶ月以上経過していました。いわんこっちゃない。
先の記事で「S5を買ってからそちらばかり使っているせいか、「最近フィルムやらないんですか」と尋ねられることが何度かありました」と書きました。
確かに最後にフィルム機で写真を撮ったのは昨年10月の同級生の結婚式(現像すらしていないし2台持ち込んだうちの1台は撮り終わってすらいない)で、その後Lumix S5を買ってからというもの、Nikonとは違う色表現が楽しいわミラーレスのフォーカシング(これチートですよね?光学ファインダーで酸欠になっていたのが馬鹿らしくなるくらいにね?)に感動するわですっかりフィルム機から遠ざかっていたのでした。
そんな状況を察知してか、「最近フィルムやらないんですか」と尋ねられるに至ったと思われるものの
いやもう寒くてかなわんじゃないですか。目と鼻の先のコンビニエンスストアに行くにも凍えてしまいそうなこの頃、折しも不要不急の外出を控えるよう言いつけられていることも言い訳にしながらファーストロールのことを書いてみようと思います。
フィルム機を買った
ただマクロプラナーをフィルム機で使いたかった私がそれを手に入れたのは2019年12月。
もろもろの機種を候補に挙げながら(後々書きたい)、最終的に選んだのはNikon FM3Aでした。
絞り優先AE、シャッター最速1/4000、電池が切れても電気系統が死んでも全速マニュアルシャッター可…とすばらしい機種です。
フィルムカメラなんて20年近く触っていなかった(リコーGRが最後だったか)のでフィルムの装填すら覚えていないような状況でしたが、まずどうしても使いたかったのがCineStill50Dでした。
映画撮影用のフィルムをスチル向きに作り替えたのがこのCineStill。カラーネガは50Dと800T、モノクロネガはBWXX(ISO200)が1種類。
とっかかりは単にパッケージが蒼黒だったからだなんて口が裂けても言えません(パトローネかわいい)。
800TとBWXXはまたの機会にご紹介します。
試写してみる
早速装填して撮り歩きます。
デジタル機のAEに甘やかされ光を読めない自分には絞り優先AEはありがたい機能です。
以下、レンズはすべてカールツァイスのマクロプラナー(Nikkor1.4/50使わんのかい)
…とまあ見事に青い。ただ、あまりおいしそうには見えない(嫌いじゃない)
街撮りもシネマティックに
観賞魚なのにコカ・コーラとはこれ如何にと思っていたら、昔は食堂だったのだそうで。
Cinestillで絶対に撮りたかった場所。はまった。
国営武蔵丘陵森林公園(埼玉・滑川町)へ
2019年末の12月27日と、明けて2020年1月2日には当時モニターとして活動していた国営武蔵丘陵森林公園へ
ここでの一枚にCineStill50Dの神髄を見ることになる
映画用と言うだけあって雰囲気のある色表現。イソ50の繊細さが相まって素晴らしいです。
そして
とんでもないものが出てきてしまった
質感描写も粒状性も素晴らしい(今でもこれはポジか?と思ってしまう)。
これを見た瞬間に一生ついていこうと思ったものの、同じフィルムを使ってもこの感動を超える写真は現在のところ撮れていないのでビギナーズラックだったのかもしれない。それでもいい。すごい。すごいぞCineStill50D。すごいぞアポマクロプラナー。
CineStill50Dはいいぞ
CineStill50DはLeicaM4でこの後何本か撮ったところ、とんでもない色味にすっころぶケースもあったのでファーストロールに選ぶことはお勧めできませんが、個人的にはこれを選んでよかったと思っています。
少し値は張りますが、フィルムに写し留める楽しさを教えてくれる一本です。
機会があればぜひ使ってみてください。
フィルムアカウントもあるでよ
https://www.instagram.com/citron_film
亀更新(死語かこれ)ですがどうぞよしなに。
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最後に失敗
お後がよろしいようで。